
当社は1925年にドイツ顔料の商社としてスタートし、1970年代より研磨分野に参入しました。当社の事業は非常にニッチではありますが、「塗る」「切る」「磨く」のコアとなる技術を基に、ハイテク分野へと研磨フィルムや研磨材の用途を拡大し、ハードディスクや光ファイバー、さらに3Dプリンター関連製品も生み出し、時代と共に成長して参りました。
最近では、2015年に子会社であるMipox Kyoto株式会社を設立し、反射材製品を主力とした新しい展開も迎えました。
海外では中国、マレーシア、インドに製造拠点、米国、台湾、シンガポール、フィリピン、タイに営業拠点と日本を含め9ヶ国14拠点を有し、顧客数は1000社以上ございます。
当社売上に占める海外販売比率は70%を超え、世界中にMipox製品をお届けしております。
現地ニーズを把握するにはローカルスタッフの力が不可欠であるという考えから、海外拠点の社員の90%以上を現地人で構成し、運営を一任しております。
Mipoxグループ全体としては半数以上が外国籍の社員で、異国文化がグループ内で触れ合う中、Mipox Philosophy(考動・品格・方向性・スピード・ポジティブ・プロフェッショナル)を共通の行動指針として、全社員が一丸となって取り組んでおります。
当社では「スピード」を強みとしております。多様化する顧客ニーズに即対応するために意思決定の速度を上げなくてはなりません。
また、なるべく多くの判断材料を持つには情報の「可視化(見える化)」が必要であると考えます。それを実現するために社内のITインフラ環境を整備し、2011年にはクラウドシステム「Salesforce」を導入することによって社内に蓄積された財産とも言える「情報」を全拠点全社員と共有する仕組みを整えました。
その結果、普段から情報を共有しているため不要な社内会議制度を撤廃し、稟議決裁までの平均所要日数が僅か0.8日となりました。
その他、新たなビジネスチャットツールを導入し、社員間のメールの使用禁止に踏み切る等社内の無駄を徹底して取り除き、本来の目的であるお客様のニーズにお応えするための時間を増やすことが出来ました。
また、全拠点のオフィスでは部門間によるパーテーションをなくし、社内全体を見渡せる「One Office化」も推進しております。
ITインフラ環境を整えてヴァーチャルなコミュニケーションが社内で盛んに行われると同時に、全面ガラス張りにした社長室やラボ室、部門間の垣根なく打合せができる大きなテーブルが設置されている共有スペースを設け、Face to Faceの繋がりが自然と発生する環境作りにも努めております。