
UNION HARVEST (M) SDN BHDは、化成肥料の製造および販売を行っており、住友商事株式会社がその経営権を取得、住友商事グループのアジアにおける肥料事業の一大拠点として、事業拡大に努めています。
マレーシアの肥料市場は年間約450万トンと世界有数の規模を誇り、世界で最も生産が多い植物油であるパーム油(オイルパーム)用肥料が80パーセント以上を占めます。
マレーシアは、世界の約40パーセントのパーム油を生産しており、今後もオイルパームプランテーションの面積増加や植替需要に伴い、肥料市場も安定的な成長が予想されます。
UHM社はマレー半島東部のパハン州クアンタンに年間生産能力15万トン規模の化成肥料(注1)工場を持ち、同国内のオイルパームプランテーション向けの肥料を製造しています。
同社の製品は一般的な化成肥料に比べ効果が持続する特徴があり、その代表的な商品銘柄は同国のパーム油産業を所管する政府機関からの推奨も受けるなど高い評価を得ています。
今後、住友商事グループが培ってきた肥料事業経営ノウハウや地域のネットワークを活かしたビジネスの拡充に取り組みます。
2020年までには、新工場建設などを通じて売上高を現状の約3倍(約200億円)まで増やす計画であり、農薬をはじめとする農業生産資材など幅広い商材の取り扱いや、世界最大のパーム油生産国であるインドネシアへの進出も検討します。